47 2016.11月号エコヨムより

2017年06月29日

今年も残すところ、あとわずかとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

僕は今頃になって、年内に片付けておくべきことを慌ててやっつけている状態です。

やれやれですね。

さて、神戸新聞夕刊に掲載された、「マンション内でのあいさつ禁止」の投稿が話題に

なっているのを、皆さんはご存知でしょうか?

内容は以下になります。

住んでるマンションの管理組合理事をやってるんですが、先日の住民総会で、小学生の

親御さんから提案がありました。「知らない人に挨拶されたら逃げるように教えているので、

マンション内では挨拶をしないように決めてください」。子供にはどの人が

マンションの人かどうかは判断できない。教育上困ります、とも。すると、年配の

方から「挨拶をしても挨拶が返ってこないので気分が悪かった。お互いにやめま

しょう」と意見が一致してしまいました。その告知を出すのですが、世の中変わったな、と理解に苦しんでいます。(引用元:神戸新聞)

これに対し、ネット上でも賛否両論あるようですが、僕には、賛成の意味がまったく

理解できません。挨拶は、人が生きていくうえで最も大切な基本事項だと思います。

それを、しないようにいい大人が決めるなんて、幼稚すぎて呆れます。

擁護派の意見としては、「最近は子供を狙った変質者が多いから、子供を守るためには

仕方がない」とか、「挨拶をすることで、犯罪に巻き込まれるリスクが上がる」とか

「子供は知らない人に挨拶されるたびに緊張するし、無視することでストレスが

溜まる」または「今は昔と違うから」なんてのが多いようです。

けれども、この方達は子供に挨拶を教えない事のリスクを、どのように考えているので

しょうか?

社会に出た時、挨拶ができない人間は、まず相手にされません。挨拶は、ビジネスの

基本中の基本だからです。挨拶は、大きくなってから覚えればいいとでも思っているのでしょうか?

また、ストレスと無縁の人間なんて、世の中に存在しません。小さい時から徐々に

慣れていかないと、それこそ、社会に出た時に精神を病みます。親の過保護が、子供に及ぼす弊害を本気で考えるべきだと思います。

なにより、以前ここでも書きましたが、挨拶は「ルール」ではなく「マナー」です。

つまり、社会において人が気持ちよく生活するためのしきたりです。

それを、教えなくて何を教えるのか?甚だ疑問です。

以前、佐伯町の津田で営業をして回っていた時の事です。下校時間に小学生の女の子が、

僕に向かって「ただいま帰りました」と挨拶をしてきたのです。

「おかえりー。気を付けてね」と慌てて返しましたが、周りを見回して、自分に言ったとわかるまで3秒はかかったと思います。

恥ずかしい話です。大人の自分から言わなくてはならないところですよね。その後も続々と小学生の子供たちが、下校して来るの

ですが、みんな「ただいま」の挨拶ができるのです。正直、驚きました。僕も仕事柄、いろんな所に行きますが、

ここまで徹底した地域にはお目にかかったことがありません。そして、津田に1か月も通っていたら色々と気付くことがありました。

まず、縦笛をふきながら帰宅する子供に「お、笛が上手うなったじゃない」と声をかけるおじいさん。

地域で子供たちを見守ることが、ごくごく自然にできています。

また、うつむいてトボトボと一人で帰っている子に「どうしたんね?元気がない じゃない?なんかあったんね?」と声をかけるおばあさん。

大人が、子供の微妙な変化に気付けていること。

そして、工事をしている僕たちに「ねぇ、今日は何しよるん?

いつまでおるん?」と気さくに話しかける子供たち。つまり、大人と自然にコミュニ

ケーションがとれる。なにより僕たち含め、周りを明るく楽しい気分にしてくれました。

これが、挨拶の力です。だからこそ、声を大にして言いたい。

挨拶は大切です。みんなで挨拶をしましょう。

 

                                                        

                                          代表取締役社長  岡本 英之 (2016.11月号エコヨムより)