46 2016.10月号エコヨムより

2017年06月29日

おかげさまで、エコらすもこの9月で10年目を迎えることができました。

今まで大勢の方々に支えられ、助けられ、なんとかここまで辿り着くことができました。

しかし、常に先行きは見えません。これからどうなるのか?未来は常に不確定で、けっして誰にもわかりはしない。

だけど、必ず良い方向に向かって進めることはできる。

それは、自分の考え方、捉え方次第。いかようにもできるはず。

そう考えるようになったのは、今から遡ること15年前、30歳のときでした。

20代の僕は、あまり先のことを深く考えていませんでした。

堅い仕事に就いて、安定した収入と土日祝日の休み、そして定時退社ができればそれでいい、なんてぬるい考えを持っていました。

そんな僕でしたが、30歳になる頃には、まったく別の考えに変わっていました。

「こんな安穏とした環境にいたら、ダメだ。もっと、自分を追い込まなきゃ。僕が本気を

出せば、こんなもんじゃないハズだ。結果がすべての世界へ行こう」

そう思い、前の会社を辞めて、ゴリゴリの営業会社に就職しました。

どんな会社かというと、TVドラマなんかで観たことのある、あれです。

そう。数字がすべて。言い訳が一切通用しない、結果至上主義の世界。

上司が、営業成績の書かれたホワイトボードを叩きながら、大きな声で怒鳴るんです。

それも毎晩12時過ぎまで。そりゃあ、びっくりしました。かなりのスパルタで、ほとんどの社員が3日ももたずに辞めていきました。

教育や指導というよりも、ほぼいじめ。

土下座させられて、頭からビールをかけられたこともありましたね。その時は、よっぽど

辞めようかと考えましたが、このまま上司になめられっぱなしでは癪だから、結果を出してから辞めてやると心に誓いました。

けれども、どれだけ回っても契約どころか、誰とも

まともに話すことさえできず、気が付けば3か月が経っていました。何度も心が折れそうになりましたが、それでも遮二無二回り続けました。

が、やはり一向に契約は取れなかったのです。

業界で、通称「落下傘」というのですが、毎日、団地の一番上で車から降ろされ、

一番下の家まで「ローラー」つまり、軒並みピンポンして回るのですが、この頃になると、

断られすぎてチャイムが押せなくなっていました。怖いんです。そして、気が付くと1軒もピンポンできないまま、

一番下まで降りていました。

胸中は、悔しさよりも惨めさ、不甲斐なさでいっぱいになり、こみ上げてくる得体のしれない感情を抑えるのに必死でした。

「もう無理だ。僕には、この仕事は向いてない。諦めて、他の仕事を探そう…」

そう思った瞬間、家族や友人、様々な人の顔が浮かびました。

自分のわがままで勝手に前の会社を辞めて、自分の傲慢さで新しい会社に就職して、また

自分の弱さゆえに逃げ出すのか?このままじゃズルズルと堕ちていくだけだぞ。

それでいいのか?いや、いいワケがない!

もう無理だと?いったい、お前は何様のつもりだ?もっと馬鹿になれ!!

悔しくないのは、まだ全てを出し切ってないからだ。プライドも何もかも捨てろ!!

なりふり構わず、死に物狂いで契約を取るんだ!!!

自分の中で、何かが弾けました。新しい自分が生まれた瞬間でした。

不思議なことに、次に訪問した1軒目のお宅で初めての契約を頂きました。

その方がおっしゃるには「今までピンポンして来る人は全部断ってきたけど、なぜか、

あなたの話は聞いてみようと思ったのよ」とのことでした。きっと、僕の必死さが

インターホン越しに伝わったのだと思います。

その時、やっと気付きました。今までの自分が甘えていたこと、全身全霊で仕事に取り

組んでなかったこと、「やってるつもり」だったこと、どこかでこの仕事を恥ずかしいと思っていたこと。

そして、どんな仕事でも自信をもって、一所懸命に働くことが 格好いいのだと。

それからは、次から次へと契約をいただき、みるみる成績は上がり、1年後には営業77名のトップになることができました。

 ※ 自慢に聞こえたらすみません。ただ「運が良かっただけ」と本当に思っています。

 

あれほど辞めたくて仕方がなかった会社も、僕への待遇がすっかり変わり、新しい事務所やたくさんの部下をつけてくれました。

大嫌いだった上司にも、「あなたの存在のおかげで僕は変われた」と感謝できるように

なりました。

YOU CAN CHANGE THE WORLD

自分が変われば、世界が変わるとは、こういうことなんだ。そう感じました。

あの時、極限まで追い込まれたからこそ、気付けたことが沢山ある。

新しい自分を発掘することができたし、全く違う考え方ができるようになった。

人生の捉え方も、人への接し方も変えることができた。

だから、あの体験をさせてくれた天に心から感謝しています。

 

                                                        

                                          代表取締役社長  岡本 英之 (2016.10月号エコヨムより)