2012.6月号エコヨムより

2017年06月12日

僕の実家の横には、細い道があります。

どれくらい細いかというと、自転車がなんとかすれ違えるくらいの細さです。

そして、その細道と家との間にまた細い川があります。

幅約1m、落差約1.3mくらいの小さな川です。

不思議なことに、その小川によく車や自転車が落ちます。

先日も自転車にのったご婦人がその小川に落ちました。

たまたまその場に居合わせたのですが、直後だったので全然気付きませんでした。

ではなぜ気付いたのか?

「あらまあ!!たいへん!!」といいながら、母が駆けつけて小川に飛び降りた

からです。

最初は何が起きたのか理解できませんでしたが、小川を覗き込んで

「ああ、またか」と・・・

すぐに自転車とそのご婦人を引き上げました。

その方はとても感謝されて、後日わざわざ家を探してお礼に来られました。

「今の世の中、他人に無関心なひとが多い中で、すぐに駆けつけてくださった」

と、何度も頭を下げられました。

僕は、この人の子供でよかったと心から感謝しました。

実際、小川に飛び込む母の姿は、わが子に何かが起きたかのような血相でした。

他人にあそこまでできる人が、はたして何人いるだろうか?

母は、それが当たり前にできる。僕はどうだろう?

何の躊躇もなく小川に飛び込めるか?

と、ここまで考えてふと気付きました。

僕も今まで小川に落ちた人、たくさん引っ張り上げてきたなぁ。

自然にできてました。

なるほど~。親の背中を見て育つってこういうことなんですね。

                     

                                   代表取締役社長  岡本 英之(2012.6月号エコヨムより)