社長のひとりごと37

社長のひとりごとVol. 36「みなさまを笑顔に出来る仕事」

みなさま、新年、明けましておめでとうございます。
さて、今回のコラム、新年早々にちょっと汚い話になりますので、年初めには
ふさわしくないかもしれません。
が、いつものことで徒然なるままに書いておりますので、ご容赦くださいませ。
* お食事中の方は、ご遠慮ください。
年末の高速道路、サービスエリアのトイレ内での出来事です。
入った瞬間、ツーンと鼻を突く異臭。思わず、ハンカチで口をおおいました。
胃液と嘔吐物からなる、酸っぱいような、なんとも表現しがたい独特のにおい。
「誰か大便コーナーで吐いてる。この時期は、インフルエンザか!?とにかく危険
極まりない!!空気感染の恐れもあるし、早々に用をたして出ねば!!」と思った瞬間、僕の便器の真後ろの扉が開き、強烈な異臭と共にご本人の登場です。
「ヤバイ!!めっちゃ至近距離じゃん!」と思いながら、おそるおそる振り返り、
中を覗くと、案の定の惨状が・・・。
と、その時でした。
清掃係のご婦人が、サッと現れ、中に入るや否や、いきなり屈み込むと、周囲に飛散
した嘔吐物を、わき目も振らず拭き始めたではありませんか!
もちろん、ゴム手袋にマスク姿ではありますが、インフルエンザを微塵も恐れない、
ひたむきな姿勢に僕は驚くと同時にハンカチで口を覆って、険しい顔をしている自分が恥ずかしくなりました。
そして、言い知れぬ感謝と感動をおぼえたのでした。
僕は思わず、その後ろ姿に手を合わせ「ありがとうございます」と呟いていました。
「僕たちの日常世界は、きれいなのが当たり前になっているけれども、陰では常に、
こういった方々の絶え間ない努力によって作られているものなのだ」と思い知らされたのでした。
と、同時に人に感謝される仕事。その尊さを痛感しました。
食べるために働く。遊ぶために働く。買うために働く。いろんな動機でみな、
働いている。
誰も喜んでいないけど、効率よくお金を稼ぐ人達もいます。
頭がよくてすごい人達なんだと思うけど、僕はまったく尊敬できないし憧れもない。
なぜなら、人に喜んでもらえない仕事は、意味がないと僕は思うからです。
それよりも、この清掃係のご婦人のほうが、ずっとかっこいいし尊敬できます。
だから、僕は喜んでいただくために働くということ、感謝のない仕事には意味がないということを肝に銘じ、
これからも必ず皆様を笑顔にできる仕事をしていくことを固く
心に誓い、これをもって、今年一年の抱負といたします。
みなさま、本年もエコらすをどうぞよろしくお願いいたします。
 代表取締役社長  岡本 英之 (2015.1月号エコヨムより)