社長のひとりごと34

社長のひとりごとVol. 34「農業バンザーイ!」

この時期は、農繁期で農家の方は、みな大忙しです。
かくいう我が家もご多分にもれず、稲刈りに追われています。
昨年、田んぼの1/3は太陽光発電設備に変更したので、以前よりはずいぶん楽に
なりました。
とはいえ、父も今年で83歳、母も76歳とかなりの高齢ですから、僕と3人での作業は
あまり捗りません。
けれども、両親にとっては僕が手伝うだけで精が出るようで、楽しげに百姓をして
いました。
以前、農業が忙しくてどこにも行けない両親が不憫で(不憫という表現は、おかしい
かもしれませんが、高齢者になった父母を見てストレートにそう感じたのです)、
僕が田んぼを太陽光発電設備にしようと提案したとき、「お父さんの楽しみを奪っちゃいけん」と母が反対しました。
当然、父も祖父の代から丹精込めて作った肥沃な土地を、ただの発電所にするのは嫌がりました。
が、何年か先に両親が亡くなった後、僕が今の仕事をしながら、これだけの田んぼを
一人では作れないだろうという理由で、田んぼの1/3は太陽光発電設備にするという
ことで、折り合いがついたのでした。
実際、今年も手伝いながら思いました。「やっぱり、田んぼの2/3を太陽光発電に当てたかった…」と。
農業って、しんどい割に全然儲からない仕事です。まさにキング・オブ・ワーク!
けれども、お金に代えられない価値がそこにあるんですよね。
一所懸命育てた作物が、人に「おいしい」って言ってもらえる喜び。
無心で土をいじり、くたくたになるまで働くことの達成感。
そして、陽の光を浴びて農業をすることで得られる(*)健康と長寿。

(*)農業と健康は、とても密接な関係にあると僕は思うのです。
紫外線も、しみ、そばかす、皮膚ガンの原因として、とくに女性に嫌われていますが、紫外線は浴びることで病気を予防したり、
また治癒を促進、細胞を活性化させると いった学説もあるのです。

なので、ホントのところは、ぜーんぶ太陽光発電設備にしたかったけど、農業のおかげで両親も呆けることなく元気で働いてるし、
僕がたまに手伝うと喜んでくれるし、 僕自身も喜んでくれると嬉しいし、夕方には一緒に美味いビールが飲めるし、
まさに プライスレス!!
ということで、農業バンザーイ!!!
 代表取締役社長  岡本 英之 (2014.10月号エコヨムより)