社長のひとりごと024

社長のひとりごとVol.24「時間の使い方」

上手な時間の使い方、皆さんはご存知ですか?
時間の作り方、と言ったほうがいいかもしれませんね。
仕事においては効率良く、人間関係においては要領良く、プライベートにおいては合理的に、とにかく無駄を省く。
それでもまだまだ時間が足りない。あれもこれもしたいけど暇がない。
いつも時間に追われている。もっと時間がほしい。
そんな人いますよね。
僕も、そんな中の一人でした。
じゃあ、どうしたら時間を作れるだろう?そうだ!睡眠時間を減らせばいい!!
ナポレオンは1日3時間しか眠らなかったらしい。
ナイチンゲールも1日3時間しか寝ずに看護をしたと日記に書いている。
エジソンは4時間以上寝ると気分が悪いと言っていたようだし、ダ・ヴィンチにいたっては4時間ごとに15分の睡眠しかとらなかったという。つまり1日1時間半という驚異の睡眠時間になる。
よし!人間その気になれば何だって出来る!僕も1日3時間睡眠に挑戦しよう!!
で、徐々に睡眠時間を減らして、最終的にやりました。睡眠3時間生活。
やればできるもので、そんなに難しくありませんでした。(若かったせいかもしれませんが)
ただ、たいてい昼食を摂った後、すさまじい眠気に襲われて眠るようになりました。
いわゆる、「お昼寝」です。
その後、1時間ほどでパッと目覚めるのですが、やけに頭がスッキリして気分がいいのです。
これは良い!と思い、ずっと続けてきました。(結局、1日4時間睡眠ですね)
ところが、今年に入って、朝目覚めても疲れが取れないようになりました。
やけに体がだるくて重い。それでも、気の持ちよう「心が弱いだけ」と自分に言い聞かせながら続けていると、いろんな歪みが生れてきました。
しょっちゅう頭痛におそわれたり、目の奥に痛みを感じたり、さらに腰痛の再発、しまいには手が痺れて感覚がなくなってきたり・・・「本厄とはよく言ったものよ」などと感心したりして。
で、さすがにこれは無理があるのかなー?と思い、睡眠時間を増やすことにしました。
すると、どうでしょう!!あれほど苦しんだ、様々な体の異変が嘘のように治りました。
それで、今では約4~5時間は眠るようにしています。
それでも、以前は約6~7時間は寝てましたから2時間は得してます。
1日2時間増えると、年間で365日×2時間=730時間。
730時間÷24時間=30.416日、約1カ月ほど命を与えられたことになります。
それは、なにを意味するかというと・・・。
日野原重明という100歳を超えて、まだ医者として活躍されている、すごい方がいらっしゃいます。
その方も96歳までは、睡眠時間は4時間半で、週に一度は徹夜をされていたそうです。
その話を聞いた時、「ちょっと僕に似ているなあー」とうれしく思ったものです。
その日野原先生と僕の考え方が似ていたので、また驚かされました。
先生は、「命とはなにか?それは時間だよ。」とおっしゃってます。
「みんな命を使って、遊んだり勉強したり、喜んだり悲しんだりしてるんだよ」と。
僕も「せっかくこうやって生きてるのに、時間を無駄につぶしたり、ボケーっとしてたら勿体ないでしょ?生かされてるこの命をもっとうまく大切に使ってあげなきゃ」と、常に社員や友人たちに話しているので、妙に共感しました。
また先生は「命を自分だけのために使わず、人のために使うことが大切」とおっしゃっています。
これも毎朝、朝礼で「五体満足に産んでいただいてありがたいこと。その気になればなんだって出来る。だからこそ、そうじゃない人たちのために、僕たちがこの頭と体をフルに使って働いて、社会に貢献するんだよ」と話していることと共通していると感じました。
僕たちはみな、今こうやって生きている。それをしっかりと実感しなければならない。
そのためには、死を意識することが大切で、「自分が必ず死ぬんだ。それがいつかはわからないが確実に死ぬんだ」という自覚が必要になります。
人生のスタートは「誕生」で、ゴールは必ず「死亡」になります。
これは、どんな富豪も権力者もけっして逃れることはできない事実です。
だからこそ、生きている「今」を大切にしようと思えるのです。
時間=命をもっと大切にしなければならない。
と、ここまで書けばわかっていただけたと思いますが、つまり時間を工夫して作り出すことは、命を延ばすことになる!と僕は言いたいのです。
とか言いながら、無理して今年、ずっと体調崩しっぱなしだったくせに・・・。
無理はいけませんね、無理は。
ということで、みなさまも無理のない範囲で、時間を有効活用する工夫をされてみてはいかがでしょうか?
まずは、お正月からレッツチャレンジ!!
では、みなさま良いお年を。
                       代表取締役社長  岡本 英之(2012.12月号エコヨムより)