社長のひとりごと023

社長のひとりごとVol.23「座右の銘」

早いもので、もう10月。
めっきり秋らしくなってきました。
なんとなく感傷的な気分になる季節ですよね。
僕も最近、人生について色々と考えたりします。
ところで皆さんの座右の銘って何ですか?
僕のは、吉田秀雄氏の作った「電通鬼十則」の一つで、「摩擦を恐れるな!摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと君は卑屈未練になる」です。
僕の座右の銘は、自分のおかれた環境や人生観によって変化していますが、ここ10年位はこの言葉にお世話になっています。
ちなみに、その前の座右の銘は、中学の時にテレビで観た、エンペラー吉田氏の「偉くなくとも正しく生きる」でした。
かなり高齢のおじいさんでしたが、入れ歯を飛ばしながら力強く言うんですよ。
「え~ら~く~な~く~と~も~た~だ~し~く~い~き~るっ!!」
衝撃的でした。
それはさておき、僕の中には様々なルールがあって、たとえば「ひとの悪口を言う人とは話さない」だとか「ネガティブ思考な人とは付き合わない」、「嘘つきには近づくな」などです。
理由はただひとつ。そうしないと、自分の運気が下がると感じるからです。
僕ら商人は、験を担ぎます
縁起の良いことを、ひたすらしようとします。
人に喜んでもらうとか、他所のトイレを掃除するだとか、感謝の気持ちを忘れない等々、常にそのルールに従って生きています。
そして、縁起の悪いことは、極力避けるようにしています。
だから、悪い考えの人や、負のオーラ?を持っている人には近付きたくありません。
悪い人間と向き合うと、自分の中にも「相手を懲らしめてやろう」とか「許せない!!」という悪い心が芽生えてくるのに気付きます。怒りや憤りをもつことによって、自分の心もまた闇に染まっていく。
スターウォーズ的にいうと、暗黒面に堕ちていくのを感じます。マズイ傾向です。
だから、出来ることなら悪い人間には近付かない方が得策です。
けれども人生には、どうしてもそういう人と対峙しなければならない、そんな瞬間が幾度か訪れます。
そのとき、吉田氏の「摩擦を恐れるな!」が生きてきます。
摩擦することによって、試練が与えられる。その試練を克服することによって自分は進歩できる。摩擦こそが、より強靭な精神を手に入れるための肥料だと。
そう思えるようになったのは、この「座右の銘」のおかげです。
                        
代表取締役社長  岡本 英之(2012.10月号エコヨムより)